もともと怪談を聴くのが好きだった。
稲川淳二や、YouTubeの怪談チャンネル。
音楽を聴くみたいに、気づけばいつも怪談を流していた。
ただ、自分自身は心霊体験をしたことがない。
幽霊を見たこともなければ、金縛りにあったこともない。
ある日、パソコンで作業をしていてふと思った。
画面の中にあるデータは、手で触ることも、現実世界に取り出すこともできない。
でも確かに、そこに「在る」。
――霊も、そうなんじゃないか。
見えないけれど、在る。触れないけれど、伝わる。
自分にとって、幽霊とデジタルデータは似たようなものだった。
その瞬間、「デジタルの怪談」をやりたいと思った。
それがNEUREI怪談の始まりだった。